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小宇宙の世界への入口

蜻蛉玉(とんぼだま:Glass Beads)とはガラス玉に色紋様を施したガラス工芸品の総称で、およそ、紀元前30世紀に始まったと言われています。
この当時のものは、結晶構造がまだ不完全で、現在確認されている最古の確実なGlass Beadsは、メソポタミア・アッカド期(紀元前25世紀)のものとされています。最初は信仰や呪術の対象であったり地位の象徴であったと言われていますが、やがて時代とともに、より複雑な紋様の華麗な玉へと発展してゆきました。交易品としても珍重され、貨幣と同等な価値を持つようになり、時代ごとに交易路を通じて世界各国に広がりました。
久保田一竹は6歳の時、骨董商であった父の秘蔵の引き出しに納められていた、数々の古い蜻蛉玉に強く心を惹かれました。それは後の一竹の作品作りにも影響を与える程鮮烈な印象でした。
震災で消失しても、なお忘れることができず、世界各国への取材の折々に収集を続けてきました。数千年もの悠久の時を越えてきたこれら蜻蛉玉は、今に生きる私たちに何を語りかけるのでしょうか。


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